『詩集 光の種をまく』

石内 矢巳

1,200円(税込)

三一書房

たたき落とされた歌を唇で甦らせ
ぼくらは樹木に抵抗の弦を張る
沈黙の中で濾過された
腰が強い想像力を巻きつけた
情熱が弓だ
(「風が立つノート」より)

心に見たこともない景色が現れ、聴いたことのない音響が聞こえる、
また、そっとどこかにおかれた空間の輝きと結晶が満ちてくる、
そういう心情と情景が溶け合い映像と旋律が誕生する、そんな詩的現象をずっと追い求めてきました。
言葉を差し向けることで忘れてしまった夢も再現され、夢の無意識な影響も反映されます。