臨床心理学 第26巻第4号 ソーシャルジャスティス

齋藤 梓 編

1,980円(税込)

株式会社金剛出版

1-ソーシャルジャスティスを考える
誰のための正義/何のための正義か?――臨床心理学におけるソーシャルジャスティスを考える/齋藤 梓

2-〈声〉を届けるには?――心理の視点を社会へ
対談|専門知の共鳴(エコー)――ジャーナリストとセラピストの対話/河原理子+齋藤 梓
誰のための権利か?――子どもアドボカシーと子どもの権利擁護機関の構造的役割/谷口由希子
心理職はすでに社会を変えている――門の中に入っていると思えない人のソーシャルアクション「入門」/富永京子
社会運動と臨床の連続性――アクティビズムと個別性のあいだで/梨谷美帆

3-正義はひとつではない――法と心のシンクロニシティ
対談|法と心のシンクロニシティ――法律家とセラピストの世界線/山崎勇人+鶴田信子
家族の葛藤のなかで子どもをどう尊重するか?――「こどもまんなか」の実装に向けて私たちができること/西脇喜恵子
藪の中の〈正義〉――加害者臨床においてセラピストはどこに立脚するのか/西井 開
ハラスメント相談におけるソーシャルジャスティス――心理職による権利・尊厳・組織へのアプローチ/長嶋あけみ
「道徳のコミュニティ」による回復の可能性――ジェンダーの暴力としてのDVや性暴力被害/周藤由美子
いじめ重大事態調査における心理職の葛藤――「鬼退治」の論理を超えて/奥井智一朗
共にいる場所を,いまここに――ユースワーク/阿比留久美

4-公平+公正な援助実践のために――制度の正しい使用法
公認心理師が関わる診療報酬とソーシャルジャスティス/伊藤正哉・吉橋実里・今村扶美
心理職として制度に働きかける/蔵岡智子
スタートラインを整備する――合理的配慮と環境の整備/佐々木銀河
子どもが「生きていくこと」を擁護し,支援する/井上直子

◉投稿
【原著論文】
クライエント体験によるセラピー実践に対する価値生成―臨床家自身のセラピー経験についてのインタビュー/加藤碧子
【展望・レビュー論文】
ミソフォニア研究の動向と本邦における今後の課題/榎本理沙・菅原大地

◉連載
スクールカウンセラーのはじめかた  第8回「いじめについて考える」/上田勝久

◉リレー連載
臨床心理学・最新研究レポート シーズン3 第59回「マインドセットのプロセスモデル―能力に対する信念の動的・社会的概念化」/竹島克典
主題と変奏 第78回「世界の内と外のあいだで」/依田那美紀

◉追悼
鶴光代先生を偲んで/田中新正

◉書評
富樫公一 著『分断の中の治療者―当事者性と倫理的転回』/評者:中村曜子
ピーター・A・ラヴィーン+マギー・フィリップス 著『痛みからの解放―トラウマによる慢性痛を癒す内なる力との出会い』/評者:水島 栄
末木 新 著『シン・自殺論―誰も自殺に追い込まれない社会の創り方』/評者:松田慎之介
松隈信一郎 著『こころの庭を育てる ポジティブ心理学―支援と育成の現場で使える実践ガイド』/評者:菅原大地
カレン・グリストロップ 著/ピア・オルセン 絵『そのこと,子どもたちとちゃんと話そう―こころの病気と家族の気持ち』/評者:佐藤さやか