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草と木は、私たちにとって身近な素材のひとつです。
生長が早いものが多く、加工もしやすいため、
伝統的な建築や内装の材料として、長く私たちの暮らしとともにありました。
近代化にともない出番が減っていき、近年は生産量減少などの危機が伝えられていました。
ところが最近、さまざまな観点からその価値の見直しが進んでいます。
畳や和室の再評価に加え、新たな表現の可能性に着目されるイグサ。
茅葺き屋根や簾の材料として、そして特性を活かした建材への活用も研究されるヨシ。
さらに、竹など数寄屋を彩ってきた植物には、
アイデアを刺激する豊かな世界が広がっています。
また、生物多様性の視点では、森を守ることはもちろん、
田んぼを含む湿原を再生させたり、
適切な刈取りや火入れで草原の健全な循環を促すことが、
地球環境の保全につながるといわれています。
人と風土、そして地球をつなぐ存在として、
草木の持つ魅力を、積極的に採り入れる時代が来ています。