私たちが見ている世界は現実か

波場 直之 著

1,980円(税込)

株式会社化学同人

最先端の研究で活躍する理論物理学者が,
これ以上ないわかりやすさで,解説した量子力学入門.
実在をめぐる冒険へ出発!

2022年のノーベル物理学賞「局所実在性の破れ」の実験に衝撃を受けた著者.
それまで,量子力学を計算の道具としてしか使ってこなかったが,
この衝撃をきっかけとして,その本質を深く考えはじめた.
波動関数,不確定性原理,重ね合わせ,量子もつれ,ベルの不等式などなど,
これ以上ないわかりやすさで解説した,量子力学入門の決定版.
量子力学の本を読んで挫折した人もそうでない人も,
本書を読めばワンランク上の理解に到達すること間違いなし.
常識がひっくり返る知の旅へ出かけよう!

●本文より
私たちが見ている世界が,現実そのものではないとはいえ,見えているクッキーや電車,
ビル,学校,道路,線路などが存在すること自体を疑う人はいないでしょう.
たとえ目をつぶったとしても,クッキーや電車,ビル,学校,道路,線路などは実在しているはずです.
(略)
ところがです!
量子力学では,この「あたり前」が成り立たないのです.
私たちがあたり前だと信じて疑わない「モノがそこにある」という感覚(「局所実在性」と呼ばれます)が,
必ずしも成り立たないことが実験で示されたのです.