ヴァレンタイン博士の解剖日記

Carla Valentine 著, 久保 美代子 訳

2,420円(税込)

株式会社化学同人

解剖病理技師としてキャリアを築き, 多数の検死解剖に携わったカーラ・ヴァレンタインの日常は, 普通ではない出来事ばかり起きる. ほろ苦い思い出となった映画撮影への協力, 腐敗死体から浴びた言語に絶する臭いのガス, 子どもの遺体を前に止まらなくなる涙, ばらばらになった遺体の修復, さらには遺族への遺体の引き渡し……ユーモアとペーソスを交え, 検死解剖のリアルをつまびらかにする. 生者は死者から何を学べるのか. 自身の経験と重ね合わせながら, 遺体を前に生について考えた日々. 心を揺さぶる魅惑的なメモワール.

<目次>
プロローグ ファースト・カット
第1章 情報――歪められたイメージ
第2章 準備――死との出会い
第3章 検査――外見で判断
第4章 腐敗死体――《パルプ・フィクション》
第5章 性と死――ローズコテージ
第6章 胸郭ブロック――「我が家は心の寄る辺、ではない」
第7章 腹部ブロック――ピックルド・パンク
第8章 頭部ブロック――「頭が真っ白」
第9章 ばらばら死体――「ビットサ」
第10章 修復――「王様の家来みんなで」
第11章 霊安室――《天使にラブ・ソングを》
エピローグ 天使の分け前