南方熊楠の神社合祀反対運動――自然をいかに捉えたか

橋爪博幸 著

4,400円(税込)

慶應義塾大学出版会

森羅万象すなわち曼陀羅
熊楠はなぜ、神社合祀に抗ったのか――。
粘菌の採集から、大日如来が関係する宇宙まで、
熊楠の知と信が融合する、壮大な思想的軌跡。
明治後期、国家神道を基盤に進められた神社合祀政策。
その時、熊楠はなぜ社叢と祭祀の喪失に激しく抗したのか――。
熊楠の神社合祀反対運動は、たんなる自然保護活動ではなかった。
その抵抗の背後にあったのは、森羅万象を曼陀羅と捉える熊楠独自の世界観だった。
神社合祀反対運動の全容をあきらかにし、
西洋科学と真言密教、神智学を融合させた熊楠の思想の核心に迫る。