臨床談義:松木邦裕とのQ&A

岩倉 拓 編, 佐藤幸江 編

3,168円(税込)

株式会社金剛出版

松木邦裕セミナーは2009年から2025年の現在まで16年間続いている。セミナーは当初、精神分析の知見と視点を学ぶことを目的として開始された。回を重ねるうちにその質疑は「精神分析を実臨床でどのように活用するか」「治療における核心は何か」という臨床的問い、松木の実践や臨床家としての生活に対する質問、さらにはパーソナルな質問といった、学会では聞きづらい問いを松木氏に投げかける「臨床談義」へと発展した。
編纂を担当したのは、セミナーを企画し、見つめてきた岩倉拓と佐藤幸江である。本書ではユーモアとペーソスを交えた58の対話を収録。また、松木のエッセイと書籍の紹介なども含まれている。
一連の対話からは、人のこころの真実や痛みに向き合い続けた松木の叡智が光り、その「まなざし」が浮かび上がる。質疑応答から照射される視点は読者の臨床実践と人生観に深い示唆を与えるものとなるだろう。