虐げられた奴隷、敵地の天使なお嬢様に拾われる 〜奴隷として命令に従っていただけなのに、知らないうちに最強の魔術師になっていたようです〜2

北川ニキタ 著, 茨乃 画

1,210円(税込)

株式会社MUGENUP

王都が魔族の手に落ち、家族を殺されたものの唯一生き残ったティルミ。
彼女を連れて逃げ延び、姿を隠して生活をするアメツとメイドであるナルハとエネ。
「僕がお嬢様を守ります」
アメツは迷いもなくそう告げ、ナルハとエネも大きく頷いた。

「ティルミ・リグルット嬢が戦争なんて起こさなければ、王都が魔族に侵略されることはなかったんだ‼︎」
という街の噂が彼らに強く突き刺さる中、
ノノル公爵家の屋敷に行くために移動を始めた。

そんな彼らを受け入れたのは
ノノル公爵家の長女、ニニムール ・ノノル。
ティルミが魔術学校に通っていたときの同級生であり親友である。

ある日、ティルミが1人で部屋にいるとき
ニニムールが陰鬱な空気の中、彼女にこう告げる。

「私のお父様、グフス・ノノルは魔族と共謀しています」