カレンダーのない家

兵藤るり 著

1,760円(税込)

サンマーク出版

◎嫌いなのに、あなたを知りたい。
そう思うのは家族だからでしょうか?

◎第43回向田邦子賞受賞『マイダイアリー』
気鋭の脚本家・小説デビュー作

幼い頃から苦手だった母が死んだ。
母は昔から
「未来のことなんて考えても仕方ないでしょ。
いまを生きるの」と言っていた。
だからうちには、ずっとカレンダーがなかった。

母の葬儀で、わたしは16年ぶりに妹と再会した。
母の遺品から見つかったのは
一通の手紙とカレンダー。

手紙に綴られていたのは、
わたしと妹をちゃんと家族にできなかったという後悔、
そして月に1日、母が考え、
カレンダーに記した家族にまつわる予定を
姉妹で果たしてほしいという願いだった——。

カレンダーのない家に
カレンダーが来た、
1年間の姉妹の再生の物語。

◎脚本家・坂元裕二氏 推薦!
嫌いだった人と旅行に行ったら
意外と仲良くなれた。
それも人生のご褒美だってこと
忘れたくないですよね。
大人になってもはじめてのおつかいは続く。