共感を使いこなす

ジュディス・オルロフ 著, 串崎真志 監修, 浅田仁子 訳

3,960円(税込)

株式会社金剛出版

「共感」は弱さではなく,私たち自身を癒し,人間関係を強化し,目的を拡大する変革の力を秘めている。
本書は3部構成で,順に読み進めることもできるし,自分に特に関連のある部分から読んでいくこともできる。

第Ⅰ部では「自分自身を癒し,神経系を鎮める」ことに焦点を当てている。共感がもつ癒しの力を説明し,考えすぎるのをやめて,感情が宿る心(ハート)から出発するための実習に加え,自己評価テストで自己共感レベルを確認し,高める方法を学べる。また,自分の共感スタイルや人間関係への影響,感情のトリガー,トラウマへの理解も深まる。さらに,共感が免疫や健康に与える影響や,思いやりに関わるミラーニューロンの働きについても解説する。

第Ⅱ部では,他人のストレスに巻き込まれずに共感を保つ取り組みを提供する。共感的傾聴や他者のための「場」を作る技術を身につける一方で,共感欠如障害を持つ人(ナルシストや反社会的なパーソナリティ障害など)を見極め,彼らの魅力に引き込まれない力も養う。

第Ⅲ部では「世界を癒す」ところにまで視点を広げ,職場や社会全体で共感的リーダーシップを発揮する方法を探り,祈りや許しの力を通じて,人類や自然との深いつながりを感じ,魂の共同体としての一体感を育むことを目指す。