『臨床心理学』臨時増刊号 村瀬嘉代子1935-2025

森岡正芳 編, 黒木俊秀 編, 橋本和明 編, 岩壁 茂 編

2,970円(税込)

株式会社金剛出版

2025年に世を去った村瀬嘉代子氏の偉業と功績を讃える、創刊時から編集委員を務めた『臨床心理学』の臨時特集号。
生前深い縁で結ばれた諸氏による「追悼の辞」に次いで、大正大学最終講義「心理臨床のこれから――パラドックスのなかを模索してきて」の再録と、3つの単行本未収録論考(「心理臨床と生活」、「コミュニケーションを生み出すもの,それを育むもの」、「バランス感覚」)を通じて、改めてその臨床と思惟のエッセンスを体感する。
本特集号編者に黒川由紀子氏を加えた討議「教えを継ぐ(永遠に)」と、そこから抽出された5つの主題――「ジェネラリストの肖像――統合的アプローチを巡って」、「事実へのまなざし――司法゠臨床」、「生きられた時――生活゠臨床」、「いのちあるものへ」、「教えと導き」――に基づき、各主題を巡って村瀬嘉代子氏より薫陶を受けた識者の手になる珠玉の論考群と共に、そのレガシーを回顧しつつ未来に継承する追悼特集。