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平成の大合併後,地域の歴史や文化を考慮しない地名が増加していった。国際社会においても、先住民の地名を奪い、支配者の名前を冠する地名も国際社会で批判を受けている。
問題ある地名や課題を残す地名を防ぐにはどうすればよいのか?
国連は「地名の標準化」を提唱し、ガイドラインを示している。「地名の標準化」とは何か? その背景にどんな考え方があるのか?
すでに地名決定のルールが定められている南極の地名や海底の地名の事例を紹介し,また各国の地名決定への対応についても紹介し、日本で今、どんな制度を整備すべきかを考えるための1冊。
編者の春山先生は、日本地理学会地名問題検討委員会委員長。田邉先生は日本政府の代表団として2012年より10年間、国際地名標準化会議(現・地名専門家グループ)に参加している。本書は、世界各国で生じている課題をふまえ、国際基準にもとづいて今後、日本の地名がどのように決定されるのがよいのか、方向性を示すための基準として刊行された。今後の日本各地での地名決定において、世界の事例、日本の事例、国際基準、およびどこに課題があるのかを知りたい方にオススメです。