26ケースで学ぶ臨床心理アセスメント 臨床心理学 増刊第17号

岩壁 茂 編

2,860円(税込)

株式会社金剛出版

公認心理師制度の定着と歩調を合わせるように、心理職の専門性の要石のひとつ「臨床心理アセスメント」のニーズとプレゼンスがますます高まっている。この動きを背景に、臨床現場の事例に準拠しながらアセスメントの本質を探究し、心理職の専門技能をあらためて基礎づけることを試みる。

特集前半・理論篇では、「アセスメント(見立て)」から「ケースフォーミュレーション(仮説・方針)」、クライエントならびに協働する多職種への「フィードバック(情報共有)」、「インターベンション(介入)」、そして「介入成果の評価」が有機的に連なっていく臨床心理アセスメントのエッセンスを、その基盤となる「7つのスキル」――面接、行動観察、検査、検査所見の書き方、学派統合の見立てと方針、フィードバック、多職種情報共有――に区分けして解説する。
これを踏まえた後半・事例篇「ケース26選」において、「基礎ケース10」では基本となる精神疾患のアセスメント(発達障害、統合失調症、気分障害、不安症、強迫症、PTSD、意識障害、慢性疼痛、高次脳機能障害)、「応用ケース8」では多様な対象・領域におけるアセスメント(学習障害、適応障害、いじめ、非行、スクールカウンセリング、被害者臨床、加害者臨床、カップルセラピー、ハラスメント)、「実践ケース8」では症状複合×領域横断のアセスメント総合演習(ASD+パーソナリティ障害、痛み+トラウマ、ACE+アディクション、ジェンダー+QOL、DV+家族問題、インシデント+集団力動、貧困+スティグマ、地域支援+ハウジングファースト)を対象とする。

日々多様化する臨床現場のリアルな事例だからこそ学べるアセスメントのエッセンスを紹介する、画期的な臨床心理アセスメントガイド。