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行くか、やめるか。射出したら、そこで終わりだ。いいや、やっぱり、エッチは、やったもんが勝ちだ──北関東の奥座敷と呼ばれた花吹雪温泉で、唯一生き残った温泉宿の満蜜亭。料金を払ってくれるなら、脱獄犯でも熊でも泊めるというのが創業以来の心得だ。美人女将をはじめ、どこかでネジが飛んだ従業員たち。閑散期は地元住民との淫らな憩いの場ともなっていた。ついぞ無かった忙しい正月。女将の沙織と番頭の梅宮が、深夜の浴場で熱い汗を流す姫始めに遭遇した宿泊客の田中は、一目惚れして待ち合わせた仲居の美恵とともに4Pを経験してしまう。不埒な快感とあふれる汁音……まんまと満蜜流のおもてなしにはまった田中が企てたのは、自社社員と宿の従業員たちとの乱交合戦? ワケアリ美人姉妹宿泊客まで登場し、空前絶後の淫場が始まる!? 著者得意の艶笑官能、『やったもん勝ち』(「悦」文庫2016年)書下ろし【原本】!!
【著者略歴】
沢里裕二(さわさとゆうじ)) ─ 青山学院大学卒業。コピーライター、編集者、音楽プロデューサーなどを経て、2012年『淫府再興』で第2回団鬼六賞優秀作受賞。軽快なお色気×エンターテインメント作品で絶大な人気を博す。「処女刑事」「満願商店街」のほか著書多数。