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金褐色の髪と瞳をもつ皇帝ラシッドはある夜、側女の失態を叱責するために宦官長のイルハリムを呼び出した。
皇帝の気性の荒さを知っていたイルハリムは恐怖に震えるが、いつしかその逞しい腕の中で快楽の渦に溺れていく。
「駄目だ。余が満足するまで、今宵は寝かさぬ」
身分違いの恋をしたイルハリムは、幾度もの寵愛の夜を過ごすが――
主従関係のふたりが織りなす、甘くて切ない物語。
※本作品は「獅子帝の宦官長」シリーズ「Ⅰ 寵愛の嵐に攫われて」と「Ⅱ 遥かなる故郷」に加え、「Ⅰ 寵愛の嵐に攫われて」の紙&電子書籍限定書き下ろしSS、「Ⅱ 遥かなる故郷」の電子書籍限定書き下ろしSS、「獅子帝の宦官長〈完全版〉」電子書籍限定書き下ろしSSを収録したものです。