オリガミクスで算数・数学教育 ―STEAM教育の視点で拡がる20の実践例―

黒田 恭史 編著, 葛城 元 編著

2,750円(税込)

共立出版

学校現場では、高校での新教科「理数」や、教科横断型の「STEAM教育」が本格的に開始されているが、これらの具体的な教育内容を解説した書籍は非常に少ない。そのため、小・中・高等学校の教員は、理数科やSTEAM教育の視点を取り入れた算数・数学の授業を行うにあたり、どのように学習指導すればよいのかという悩みを抱えている。

そこで本書では、算数・数学と他領域を結ぶ教育内容として、学校現場で指導をする教員と編者らがこれまでに研究してきたオリガミクス教材を紹介し、小・中・高等学校の教員の学習指導に役立ててもらうことを目的とする。併せて、教員養成課程の大学生が「初等算数科教育法」や「中等数学科教育法」といった授業での活動を通して、理数科やSTEAM教育にも対応ができる教員になることもねらいとしている。

本書の前半では、まず「オリガミクスとはなにか?」という問いかけから始め、オリガミクスにおける数学的な知識、STEAM教育との関係性、児童・生徒に身に付けさせたい資質・能力を解説する。後半では、小・中・高等学校での算数・数学の図形授業におけるオリガミクス教材と、それを効果的に活用するための授業展開の実践例を20個紹介する。