人形からとどいた手紙

ラリッサ・トゥーリー 文, レベッカ・グリーン 絵, 野坂 悦子 訳

2,200円(税込)

株式会社化学同人

不可思議な作品で知られる世界的作家、カフカの実話をもとにした優しさと希望に溢れる物語。この実話は、「カフカと人形」として以前から村上春樹が小説内で語ったり、インターネット上でカフカの逸話として紹介されてきたものの、まだそれほど広く知られてはいません。
・・・1923年の秋、カフカは公園で、人形をなくして泣いている女の子と出会います。カフカは「人形はちょっと旅にでたんだ」と言ってなぐさめると、それから3週間、人形になりきって手紙を書き、届け続けます。

物語のラストは、自分らしく生きる現代の子どもたちへのメッセージが光る。カフカ入門にも。