黒ヘル戦記

中川文人 著

1,700円(税込)

株式会社彩流社

反体制ハードボイルド小説!
「君は正気なのか。正気で言っているのか」
「正気ですとも。私は卑怯者です。だけど、正気なんです」
(『カラマーゾフの兄弟』より)

本書は、左翼誌『情況』にて2020年1月号(冬号)から2022年7月号(夏号)まで3年にわたって連載され、好評を博した、『蒼ざめた馬』(ロープシン)や『党生活者』(小林多喜二)の系譜に連なる革命小説である。1980年代から90年代にかけて著者が経験した法政大学の学生運動をもとに、「愛」と「革命」と「暴力」に生きた過激派学生の姿を描く。

【目次】
第1話  詐病
第2話  ランボーみたいな人
第3話  フラッシュフォワード
第4話  ボクサー
第5話  秘密党員
第6話  狼体験
第7話  失踪者
第8話  隠れた善行
第9話  空席
他4編