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反体制ハードボイルド小説!
「君は正気なのか。正気で言っているのか」
「正気ですとも。私は卑怯者です。だけど、正気なんです」
(『カラマーゾフの兄弟』より)
本書は、左翼誌『情況』にて2020年1月号(冬号)から2022年7月号(夏号)まで3年にわたって連載され、好評を博した、『蒼ざめた馬』(ロープシン)や『党生活者』(小林多喜二)の系譜に連なる革命小説である。1980年代から90年代にかけて著者が経験した法政大学の学生運動をもとに、「愛」と「革命」と「暴力」に生きた過激派学生の姿を描く。
【目次】
第1話 詐病
第2話 ランボーみたいな人
第3話 フラッシュフォワード
第4話 ボクサー
第5話 秘密党員
第6話 狼体験
第7話 失踪者
第8話 隠れた善行
第9話 空席
他4編