気がつけば生保レディで地獄みた

無名の出版社、無名の文学賞、無名の作家
三冠無名のノンフィクションシリーズが創刊!

●あらすじ●
就活に疲れ果てた若者がたどり着いたのは保険の世界。
洗練された大人な女性保険外交員に憧れ、いざ、飛び込んでみると、
あまりにも過酷な現実が待ち受けていた……!?

おそるべきノルマの実態、宗教グループよろしくな狂気の決起集会
女性社会特有のセクハラ発言に男性上司からの高圧パワハラ
日々病んでいく先輩や同僚、気になる枕営業の真相にLGBT問題
契約取れずに友人に営業をかけてグループLINEから強制退室
テレビ局にブラック企業っぷりを訴え取材をしてもらうも報道自体がお蔵入り
えぇ! 今月の給料9千円!?

結婚、出産、マイホームに親の介護……ルーティンで伝える「生涯設計」に、パンセクシャルな主人公はモヤモヤな気持ちを抱いたままに営業を続ける。徐々に擦り減っていく精神、追い込まれ病んでいく主人公は、現実からの逃避を自殺に求めてしまう。

「自殺って死亡保険金でたっけ?」

駅のホームから飛び降りる直前、職業病が彼女を救うも、ノルマから解放されることはなく……。

生命保険ってオイシイの? 生涯設計、ゾッとするわ!