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本書は、「一兵卒」として著者がどのような生き方をして来たのかを語ることで、1970年代にアラブの地に登場し、2000年に日本で「解散宣言」を発することになった「日本赤軍」とは何だったのかを解き明かそうとするものである。
【目次】
日本赤軍とは何だったのか
1 日本赤軍の「解散宣言」をめぐって
「京都パルチザン」が「リッダ闘争」を担った主体である
重信房子さんの出産をめぐって
アラブに結集した人たちの実態
若松プロ「赤軍―PFLP・世界戦争宣言」と私の出国
共産同赤軍派・連合赤軍・日本赤軍は、全共闘運動主体の寄せ場だった、ほか
2 日本赤軍の草創期について
シンガポール・クウェート連続闘争
アデンでの訓練
ヨーロッパでの調査・工作へ
在ハーグ・フランス大使館占拠闘争
日本赤軍の創立、ほか
3 思想闘争の持ち込みとは何だったのか
重信さん、「北の国」へ
「クアラルンプール作戦」へ
一九七七年「五・三〇声明」をめぐる欺瞞
ヨルダンでの敗北
ダッカ・ハイジャック作戦へ、ほか
4 日本赤軍を脱退した理由
私が日本赤軍を脱退した経緯
査 問
「脱退」成立
日本赤軍の解散をめぐって
何から始めるか、ほか
5 『日本赤軍私史―パレスチナと共に』について
パレスチナ難民キャンプの住民たちは日本赤軍をどのように見ていたのか
日本赤軍はPLOとどのような関係にあったのか
裁判闘争にもパラダイム・チェンジを
八〇年代の日本赤軍とPFLPとの関係の実情、ほか
6 人はなぜ闘争に立つのか
『1968』(小熊英二著)を糾す
「七〇年代のパラダイム転換」とは何だったのか
「同感力」・「共感力」
資料・上告棄却決定に対する和光晴生異議申立書(平成二一年一〇月三〇日)