評伝 服部良一

菊池清麿 著

2,200円(税込)

株式会社彩流社

日本の国民的作曲家、服部良一の評伝。明治から戦前戦後にかけて数多の名曲を手掛けた服部良一が日本のジャズ&ポップス史にあたえた多大な影響を検証し、その生涯を綴る。1000曲を超えるディスコグラフィーと年譜付。(※電子版にはディスコグラフィーは掲載しておりません)

【目次】
Ⅰ 大阪時代──道頓堀ジャズ
1
苦難の少年時代
ジャズ環境
大阪生まれ
賛美歌とハーモニカ
苦学

2
日本のジャズの創成
ジャズの発祥
ジャズの到来
出雲屋少年音楽隊
大阪ジャズの始まり
メッテルとの出会い

3
日本のジャズエイジ
日本のシカゴ
バンドシンガーの登場
ジャズエイジは大阪から東京へ

Ⅱ 苦闘の時代
1
昭和のジャズエイジ
外資系レコード産業の成立
ジャズ・ソング
ジャズの青春
国歌レコード
ジャズで躍る昭和モダン
未来の予見

2
タイヘイレコード
大阪コロムビア
古賀メロディーの隆盛
屈辱のレコード吹込み
新鋭作曲家の登場
東京へ上京
響友会
ポリドール不採用
ニットーレコード・音楽監督
スウィングジャズへの志向

3
モダニズムとポピュラー音楽の隆盛
妖艶なソプラノ淡谷のり子
ビクター
テイチク

Ⅲ ブルースからブギへ
1
コロムビアレコード
ヒット競争のさなかの焦り
服部良一・コロムビア入社
民謡とスウィングジャズ
山寺の和尚さん……114

2
別れのブルース
ヒットメーカーへの新たな試練
日本のブルースを求めて
淡谷のり子︱ブルースの心
ブルース歌謡のヒット

3 スウィングジャズ時代の到来
スウィングジャズの隆盛
中支への旅
松竹楽劇団
異国情緒とモダンの香り
ブルースとタンゴ歌謡
スウィングジャズの充実

4
映画主題歌黄金時代と服部メロディー
映画主題歌
まぼろしの《夜のプラットホーム》
第三期黄金時代の古賀メロディーと服部良一
蘇州夜曲

5
夜来香ラプソディー
スウィングジャズとの別れ
太平洋戦争へ突入
ジャズの灯が消えるまで
上海へ
ブギウギの試行
冒険の終焉

Ⅳ ブギウギの熱狂
1
平和のブギの叫び
終戦と混乱
夜のプラットホーム
東京ブギウギ
銀座カンカン娘
シンフォニックと歌謡曲

2
戦後のジャズ・ポップス界
ジャズの復活と進駐軍ジャズ
笠置シヅ子と美空ひばり
ハワイ、アメリカ公演への旅
二千曲記念ショー
戦後ジャズブームとチエミ、いづみ
タンゴとシャンソンの抒情

3
服部良一の転機
歌謡曲とジャズの乖離
ロカビリー歌手︱服部メロディーを歌う
香港映画界へ
服部良一と渡辺貞夫
ビートルズの来日

4
永遠の音楽人生
東京音楽祭
交響詩曲ぐんま
大阪カンタータ
グランド・ワルツ「グリーン利根」
Jポップの時代
服部良一の後継者たち

エピローグ 遥かなる山脈
服部良一拾遺
服部良一 ディスコグラフィー
服部良一 年譜