確率と統計 ―一から学ぶ数理統計学―(数学のかんどころ 39)

小林 正弘 著, 田畑 耕治 著

2,090円(税込)

共立出版

統計学分野は近年、社会全体での統計学の需要の高まりに伴って統計学を使いこなすことが非常に重要なスキルとなり、高校での学習指導の現場においても重視して教育することが推奨される分野となっている。一方で、統計学という分野については、数学系の立場からは「応用色が強く難しい」と言われ、工学系の立場からは「数学的な記述が多く難しい」と言われるようで、重要度は判っていつつも理解するまでが難しい分野と捉えられているように思われる。

そこで本書は、高校レベルの確率・統計の導入から区間推定・仮説検定まで、数学面・応用面の片方のみ偏らないように記述し、両者を結び付けることを強く意識して構成した。「統計のための確率。確率のための統計。」を念頭に、応用例や発展的内容を含んだコラムなどを多数配置し、多くの読者が統計学に親しみながら理解できるよう詳しく解説した。