定本 レッド 1969-1972 2

山本直樹 著

太田出版

理想と暴力の間で軋む現代の叙事詩、彷徨の第2巻

浅野いにお、瞠目!!
「赤く燃え上がった時代の克明なリマインドとして、
永劫読み継がれるべき傑作漫画」

「ずっと一緒に闘ってきたじゃないか」
決行された「処刑」。1971年8月、革命者連盟アジト。赤城たちは必死の説得を続けた。薬師は堰を切ったように早口でしゃべりはじめた。それは無理矢理自分で自分を納得させているようでもあった。それでもなお銃による「殲滅戦」作戦のため、山中での共同軍事訓練を実施する彼ら。相次ぐ逮捕者、脱走者。若者たちは次第に消耗していくーー。
「逃げたら殺すからな」

※本作『定本 レッド 1969-1972』は、講談社コミックス版『レッド』(全8巻)、『レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へ』(全4巻)、『レッド 最終章 あさま山荘の10日間』(全1巻)、以上計13巻の物語全編を収録のうえ、新装版として全4巻にて刊行するものです。