【電子版】造景2022

クッド研究所 編

3,500円(税込)

建築資料研究社

 特別企画「文化的景観と地域づくり」は、各地域が自らの歴史を再認識し、地域づくりの戦略を立案して、文化的景観を形成していくことを望み、2部構成とした。地域レポート「中標津における〈文化的〉景観の取り組み」では、北の大地に拡がる格子状防風林の景観を守り、地域づくりと結び付ける活動に地域全体で20年以上に及び取り組む姿を詳細にレポート。特集「文化的景観の挑戦と課題」では、国の文化的景観制度を解説するとともに、景観デザイン、情報、地域づくりの観点から、その可能性と課題について特集する。
 特集「変貌する街シモキタ」では、街の景観を大きく変化させつつも愛される魅力的な街である下北沢の、20年以上にわたるまちづくりの経過を関係者とともに振り返り、下北沢のまちづくりの問題が私たちの社会に与えた意味について考える。
 事例集「日本列島まちづくり」では、各地域の課題解決に向けた着眼点や、その課題解決に向けたプロセスや仕掛けなど、全国各地の魅力あるまちづくり13事例を紹介する。
 特集「熊本の災害復興まちづくり」では、様々な復興まちづくりを着実に進め、復興からまちづくりへステージが移行しつつある被災地の取り組みや、各地での被災者同士の支えあい、熊本地震の被災地から熊本豪雨の被災地への支援など、それらを概観しながら改めてこの6年間を振り返る。
 今回で4回目となる連載記事「本邦都市物語(4) 温泉都市 城崎・伊香保・熱海・別府」では、ひとつの都市を形成しているといえる大規模な温泉地を取り上げ、それら温泉都市に即した形で、温泉都市固有の課題に関して時代的な変遷を追いながら考察する。