【電子版】CONFORT No.187(2022年10月号) 白と素

CONFORT編集部 編

1,600円(税込)

建築資料研究社

白ほど、幅の広い色はないのではないでしょうか。
赤、青、緑、黄色……。白のなかには、そのどの色もあるように思えます。
そして、どの白を選ぶかで空間の密度を変えるような、力のある色です。
穢れのない神聖なイメージがあり、日本らしい印象も感じます。
一方、素は素材そのものの表情を表します。
素木を「しらき」と読むなど、しろいことを意味する字でもあります。
自然素材などの均一ではない質感や、
微妙なゆらぎのある風合いに、私たちの心は掴まれる。
だからこそ、素は組み合わせかたで、
空間をプラスにもマイナスにも変えてしまうかもしれません。
それぞれの素の個性を知ることがたいせつです。
どこか日本的であり、どこか未来を感じさせる。
そんな白と素について、考えてみました。