季刊 刑事弁護111号(2022,Autumn)

季刊 刑事弁護編集部 編

2,200円(税込)

現代人文社

[特集1]危険運転致死傷事件の弁護
本特集の趣旨●高山 巌
危険運転致死傷罪の基礎知識●高山 巌
事例1:飲酒により「正常な運転が困難」だったとはいえないとした事例●辻 亮
事例2:赤信号を「殊更に無視し」たとはいえないとした事例●菅野 亮
事例3:薬の摂取により「正常な運転が困難」だったとはいえないとした事例●小坂井 久
事例4:「進行を制御することが困難な高速度」とはいえないとした事例●光照良眞
危険運転致死傷罪と弁護●本庄 武
座談会:危険運転致死傷事件をどう戦うか●我妻路人/趙 誠峰/虫本良和/高山 巌

[特集2]無罪に伴う補償請求
本特集の趣旨●大橋君平
刑事補償請求・費用補償請求の基礎●大橋君平
元裁判官に聞く刑事補償・費用補償の判断基準●福崎伸一郎/大橋君平

この弁護士に聞く(41)●菅野 亮 インタビュアー:虫本良和

[論文]
コインハイブ事件で情報技術はどう理解されたか●高木浩光

[刑事弁護レポート]
コインハイブ事件における弁護活動●平野 敬/コメント:斎藤 司
ドローンによる現場検証・専門家鑑定等で得た船舶事故事件の逆転無罪●水沼直樹/永里桂太郎
車にノコギリ積んで銃刀法違反?―ひょうたんから駒の還暦記念無罪●中村元弥
プレサンス事件での可視化媒体の取扱いをめぐる理論上・実務上の諸問題●秋田真志

[連載]
冤罪の構図—プレサンス元社長冤罪事件(1) 捜査機関の見立ての誤り●西 愛礼
最新刑事判例を読む(14) SBS/AHT事案で相次ぐ無罪判決●秋田真志/村井宏彰/笹倉香奈
検証刑事裁判(13) 児童の証言の信用性の判断手法を批判して信用性を否定した事例●久保有希子
裁判員裁判事例研究シリーズ―スタッフ弁護士の実践から(31) 抑うつ障害による病的な衝動性の亢進により行動制御能力を失ったとして心神喪失が認定された事例 法テラス本部裁判員裁判弁護技術研究室
法律家のための犯罪学入門(49) 少年法改正による特定少年の新設と実名報道をめぐる諸問題●浜井浩一
法律実務家のための心理学入門(20) 法科学鑑定の誤りと心理学的バイアス●若林宏輔
科学的な裁判のための法医学ガイダンス(13) 法医学からみた「下山事件」の真相(2)●本田克也
刑弁人情酒場(8) 守りたい彼女●竹中らく
桜丘だより(79) 無念●櫻井光政

[文献紹介]
実務に役立つ論文紹介(30)●南川 学
ブック・レビュー 深町晋也著『家族と刑法—家庭は犯罪の温床か?』●久保有希子
ブック・レビュー 一橋大学刑事法部門編『裁判員裁判の現在』●四ノ宮 啓
ブック・レビュー 高木小太郎=中原潤一著『事例から掴む保釈請求を通す技術』/愛知刑事弁護塾編『保釈を勝ち取る』●高橋宗吾

[コラム]
新人弁護士日記 通訳人との二人三脚●富谷耕作
刑事弁護ニュース 大崎事件第4次再審請求棄却について元裁判官有志が声明
日弁連、「再審法改正実現本部」を設置

[お知らせ]
第20回季刊刑事弁護新人賞募集のお知らせ