正規性の検定(計学One Point 16)

中川 重和 著

2,420円(税込)

共立出版

 本書は、正規性の検定について述べたものである。正規性の検定とは、与えられたデータに立脚し、母集団分布として正規分布を仮定することの妥当性を立証する方法、あるいはそのように考えてもその後の理論展開に影響を与えないことを保証する方法のことである。
正規性の検定方式を大別すると、分布の特性値に基づく方式(標本歪度、標本尖度、あるいはこれらの組み合わせ)、分位点に基づく方式(正規Q-Qプロット、Shapiro-Wilk型検定)、適合度に基づく方式(Kolmogorov検定、Cramer-von Mises検定など)がある。本書では、標本歪度および標本尖度に基づく方法を中心に、これらの方法をすべて紹介する。
 項目の配置においては、初学者にも配慮し、正規分布の定義などの基本的な項目を最初に配置した。さらに、実用レベルでの正規性の検定法、そして、最新の成果を含む専門的な項目へと、徐々に段階が上がるようにしている。正規性の検定について詳しく知り、学びたい読者にとっては必携の書である。