地名の政治地理学

田邉 裕 著

3,080円(税込)

古今書院

地名は歴史的文化的存在であると同時に政治的問題にもなりうる。カタカナ地名の氾濫や市町村合併の際の奇妙な新地名など様々な事例を挙げて日本人の地名意識と地名行政の課題を明らかにするとともに,国連地名専門家会議の日本代表としてグローバルな視点で地名をとらえ,「日本海」呼称問題に対してはそもそも海洋の名前は誰がどうやって付けたのかから説き起こし政治的な主張の問題点を指摘する。