女王国の城〈上〉

有栖川有栖 著

東京創元社

ふいに姿を見せなくなった部長を案じて、推理小説研究会の後輩四人は、成長著しい宗教団体の聖地を目指す。紆余曲折を経て〈城〉と呼ばれる総本部で江神二郎の安否は確認できたものの、思いがけず殺人事件に直面。外界との接触を阻まれ囚われの身となった一行は、決死の脱出と真相究明を試みるが……。第八回本格ミステリ大賞受賞作。