暁の死線

ウィリアム・アイリッシュ 著、稲葉明雄 訳

東京創元社

故郷に背をむけて大都会ニューヨークの虜となったダンサー稼業の女の前に、突然姿を現わした風来坊青年。彼は奇しくも女の故郷の町の隣家の子だった。その彼はいま殺人の嫌疑をかけられている。潔白を証明するための時間は、あと五時間。深夜のニューヨークを舞台に孤独な若い二人の捜査は進む。『幻の女』と並ぶアイリッシュの代表作。