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「異色の小説家」が描く、人生の深さと人間のおもしろさ!
別々に成り立っている9つのストーリーが
人と人の出会いによって、ひとつの物語へとつながっていく――。
中高生からも人気の高い学習塾「聡明舎」での授業や、日本各地で連続講座「親学塾」を開催するなど、
執筆活動だけにとどまらず活躍の幅を広げている喜多川泰さん。
待望の最新作は、短編小説のような9つのストーリーが人の「縁」によってつながっていく不思議な長編小説です。
少年野球、サービスマン、卒業式、バレンタイン、超能力、就活、日本、出稼ぎ、恋愛……。
異なるテーマの9つのストーリーに登場するのは、
生きていれば誰もが直面するような悩みや悲しみ、迷いや不安といった、さまざまな思いを抱いている主人公たち。
彼らは、人との出会いを通して生きるヒントを学び、新たな自分へと成長を遂げていきます。
各ストーリーに登場する人物が少しずつ重なり合いながら循環していく物語は、
まさに私たちがいま生きているこの世界そのもの。生きる力が湧いてくる作品です!
「僕たちはたくさんの人とかかわりを持って生きています。
毎日顔を合わせるような深いものから、ある日、あるとき、たまたま隣に座ったという「袖振り合う」程度のものまで。
それらすべての他人とのかかわり、経験したすべてのことから、
僕たちは何かを感じ、少しずつ、ときには大胆に自分の中に取り込み、自分というものをつくっていきます。
この作品は、短編集のように見えて、つながりを持った一つの長編であり、僕たちの人生そのものを表しています。
それぞれの物語を楽しむだけではなく、それぞれの人生は、他者の人生と切り離すことができない縁でつながっていて、
別々の物語のようにみえて、実はそれが一つの長編の物語になっていることを感じてもらいたい。
『One World』というタイトルには、そんな思いが込められています。」(著者あとがきより)