ロコス亭

フェリペ・アルファウ 著、青木純子 訳

東京創元社

誰にも存在を認識してもらえない影の薄い男、死を愛し、葬儀の気配があればどこまでも飛んでいく謎の女、指紋理論に執着するあまり墓穴を掘ることになった男……。〈ロコス亭〉に集まる奇妙な人々は物語の内と外、物語と物語の間を行き来し読者を虚構と現実のはざまに誘う。ボルヘス、カルヴィーノに通じるとてつもなく面白い小説集。