アンガーマネジメント 怒らない伝え方

戸田久実 著

1,540円(税込)

かんき出版

「どうしていつもキミは報告が遅いかな。だいたいね……(ガミガミ)」
「帰りが遅くなるなら、どうして連絡くれないの!
こっちはご飯つくって待ってるじゃない(怒!!)」

怒ったほうは、「なんで毎回おんなじこと、言わせるかな、まったく!」、
言われたほうも「なんであんな言い方しかできないかな、まったく!」、
注意された内容は忘れて、ガミガミ言われた事実にむしゃくしゃ。

「怒り」は、人間にとって、自然な感情です。
無理に抑えたり、感じないようにするのは、かえって不自然な行為。
怒る必要があることは怒ってもいいのです。

大切なのは、相手に伝わるように言い方を工夫すること。

とはいえ私たちは、怒りという感情の扱いについて、
教育を受けてきませんでした。
だからどう怒りという感情を表現していいかわかっていません。
いつも感じたまま怒りにまかせて相手にぶつけたり、
人によっては気持ちを自分のなかに押し込んでしまったり……。

本書では、
アメリカで生まれた「アンガーマネジメント」という、
怒りと上手に付き合う理論をべースに、
怒りという感情の扱い方、相手に伝わる言い方を、
仕事やプライベート、いろんなシーンに分けて、
状況別のセリフ、会話を紹介して、○と×で明快に解説しています。

怒りの根底に潜んでいる悲しみや悔しさ、不安、困惑、さびしさ、恥ずかしさ、
驚き、罪の意識、恐怖、嫉妬、自責などの表現しづらい感情、思いや気持ちを、
相手との関係を壊すことなく伝える言い方を身につければ―

□ムダな怒りがなくなる
□生きるのがラクになる
□イライラしなくなる
□怒っている自分を責めなくなる
□職場の雰囲気がよくなる
□仕事の生産性が上がる

こんな効果が得られるようになるのです。

さて、冒頭のシーン、あなたならどのように相手に伝えますか?