クーデレすぎる未来の嫁の面倒な7日間(10)

桐刻 著者

712円(税込)

オシリス文庫

俺の脚のあいだにすわりながら、麻友はこくこくとビールを飲んだ。
 飲んでいるものは酒だけど、その仕草は無邪気な子供のよう。
 艶めく黒髪は撫でるたびに手に馴染む。
 うしろから抱きしめるような姿勢のせいで麻友のにおいを感じる。石鹸の匂い。シャンプーもボディソープも俺と同じものを使っているはずなのに、俺よりもいい匂いな気がする。
 俺は空になった缶を手放して、麻友の腰のあたりをぎゅうと抱きしめた。
「なんですかぁ?」

 宅飲みでラブラブ。さらに、クリスマスにはホテルディナーからの宿泊でラブラブ。
 ふたりの時間を堪能しまくる大人気ラブコメ、愛爆発の第10巻!