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「花のプロフェッショナル=フロリストの仕事は、『造形材料』である植物を魅力的に見せ、植物が持つ生命力や表情を、 商品や作品を通して見る人に感じてもらうこと」と説く著者。
客の要望や、自分の求めるテーマにあった造形を作り出すためには、植物をどのように見て、何を感じ取ればよく、またどんな知識が必要なのでしょうか。
本書では、まだ歴史が浅く、難しいと思われがちな「フラワーデザインを生み出すための造形理論」を、自然や植物の写真と実用的な作例とともにわかりやすく解説していきます。
花の造形理論の基本は、自然観察。
自然の構造や植物の造形を知ることが、商品や作品作りの第一歩となります。
1章では、作品や商品作りのヒントを得るための自然観祭の意味と方法を紹介。
2章では植物の動きや色、質感、キャラクターなど植物の個性の捉え方について解説します。
3章では、 グルーピング、シンメトリー・アシンメトリーなどフラワーデザインのテクニックや構成について説明しながら、植物材料の個性をどう表現して造形を作り上げるかを考えます。
4章では、 実際にアレンジメントやリース、花束などの商品にどう落とし込むかを解説。
5章では、フロリストのためのプレゼンテーションについて言及します。
フラワーデザインをこれから学ぼうとする初心者から、自身の知識やテクニックを見直し、腕を磨きたいと考える中級・上級者まで、 花の仕事に携わる幅広い層に役立つ実践的な内容の1冊です。
■目次
はじめに
1章 自然観察
Lecture1 自然観察と自然学習
1 自然観察はフロリストの原点/2 自然体験、観察学習のすすめ
Lecture2 自然の中の造形
2章 植物造形理論1― 材料を知ろう ―
Lecture3 植物の個性
Lecture4 植物の主張
Lecture5 植物の動き
1 植物の生長の動きとそのイメージを知る/2 植物の動きから線と空間を表現する
Lecture6 植物が持つ表面構造
Lecture7 植物の色
1 色彩学習 ―色の持つキャラクターを知る―
2 色みについて ―黄みを帯びた色と青みを帯びた色―
3 さまざまな色の組み合わせ
Lecture8 材料の選択
Lecture9 非植物材料
3章 植物造形理論2― 何をどう作るか考えよう ―
Lecture 10 造形の文法
Lecture 11 シンメトリーとアシンメトリー
Lecture 12 生長点
Lecture 13 材料の量
Lecture 14 グルーピング
Lecture 15 並べ方とリズム感
Lecture 16 プロポーション
Lecture 17 調和と対比
Lecture 18 空間構成
Lecture 19 テーマを持った作品制作
4章 さまざまな表現
Lecture 20 植生的な表現
Lecture 21 装飾的な表現
Lecture 22 時の変化を表現する
Lecture 23 立体構造・ストラクチャー
Lecture 24 目に留まる作品
Lecture 25 クリスマスを迎えるための花飾り
Lecture 26 制作する ― 実技の学習 ―
5章 プレゼンテーション
Lecture 27 フロリストのプレゼンテーションとは
Lecture 28 生活の中の花
おわりに/プロフィール