内視鏡システム『LASEREO』の使用経験―色彩強調機能LC(I Linked Color Imaging)によるルーチンの上部消化管内視鏡検査/春間 賢(川崎医科大学総合医療センター 総合内科2)ほか[全4頁]

映像情報メディカル 編

500円(税込)

産業開発機構株式会社

近年、Image-enhanced endoscopy(IEE)による内視鏡検査は急速な進歩を遂げ、上部消化管の内視鏡検査では食道癌や胃癌などの器質的疾患の診断のみならず、胃粘膜萎縮や腸上皮化生、さらに、H. pylori 感染胃炎の診断にも積極的に応用されている。富士フイルムメディカル株式会社が新たに開発した新世代の内視鏡システムであるLASEREO(レザリオ)は、2種類のレーザー光に蛍光体を組み合わせたレーザー照明技術と独自の画像処理技術を搭載し、特殊光観察機能BL(I Blue LASER Imaging)を実現化したものである。今回、このLASEREOにBLI機能に加え新たに色彩強調機能であるLC(I Linked Color Imaging)が開発され、白色光観察にかわるルーチン検査としても普及しつつある。著者はLCIを使用し始めてからほぼ1週間で白色光観察を止め、ルーチンの観
察からLCIを使用している。本稿ではその使用経験について述べるが、あくまでも科学的根拠に基づいたものではなく、極細径内視鏡を用いた検査での個人的評価として理解していただきたい。