レーザー光源による内視鏡診断の新たな展開/加藤元嗣(国立病院機構函館病院)[全6頁]

映像情報メディカル 編

500円(税込)

産業開発機構株式会社

従来の内視鏡システムでは、照明光としてキセノン光源による白色光が用いられてきたが、LASEREO(富士フイルム社)は世界で初めて照明光としてレーザー光を用いた新世代の内視鏡システムである。照明光源には410 nmと450nmの2種類のレーザー光が使用され、従来と同等の白色光観察機能の他に、粘膜表層の微細血管、粘膜表面構造を高コントラストに描出する狭帯域光観察機能であるBL(I Blue Laser Imaging)と、レーザー内視鏡ならではの新たな画像処理機能としてLCI(Linked Color Imaging)が搭載されている。これまでの内視鏡画像はキセノン光源からの白色光観察が基本であったが、レーザー光源を用いることで白色光観察とは異なる内視鏡画像が得られることができ、内視鏡診断に新たな展開が起こっている。