Elekta Unityの最新動向/エレクタ株式会社[全4頁]

映像情報メディカル 編

500円(税込)

産業開発機構株式会社

オランダのユトレヒト大学医療センターのラーヘンダイク教授は、MRIリニアックを1999年に着想し、2000年のESTROで発表した。開発当初からエレクタ社とフィリップス社が参画し、試作を繰り返しながら、現在に至るまで研究開発が進められてきた。2014年には、1.5 T超電導磁石と7 MVリニアックが一体化された臨床使用可能な装置が欧州と北米の7施設に研究装置として販売され、さまざまな研究成果を生み、多くの論文が出版された。昨年、欧州と米国で薬事承認後、本年には日本に続き、カナダでも承認され、Elekta Unityという製品名で販売開始された。基本構造、磁場が線量に与え
る影響については、すでに解説した。ElektaUnityの販売台数は本年8月の時点で60台に達し、21施設で設置中または設置完了、12施設ですでに臨床使用されている。オーストラリアに本社がある
GenesisCareは今年9台のElekta Unityをまとめ買いして、大きなニュースとなった。本稿では、論
文などで公開されたElekta Unityの臨床および線量検証に関する最新動向を報告する。