国立がん研究センター東病院におけるHalcyonによる治療の初期経験/秋元哲夫(国立がん研究センター東病院 放射線治療科)ほか[全4頁]

映像情報メディカル 編

500円(税込)

産業開発機構株式会社

放射線治療は年々高精度化し治療対象の拡大や治療精度の向上が認められ、その役割が大きくなりつつある。放射線治療機器の性能向上も飛躍的で、強度変調放射線治療(Intensity Modulated Radiation Therapy; IMRT)や体幹部定位放射線治療(Stereotactic Body Radiation Therapy; SBRT)はもちろん、その精度を担保する画像誘導放射線治療(Image Guided Radiation Therapy; IGRT)などの治療技術の実施ができることは標準的なスペックとなり、日常臨床でこれらの高精度治療技術が種々の疾患や病態を対象に多くの施設で実施されている。質の高い放射線治療を提供するには、適切な治療適応と正確な治療計画はもちろん必須であるが、治療機器の特性や適格な運用も重要である。本稿では、国立がん研究センター東病院の放射線治療
の状況と治療機器の配置と、今年から臨床導入をしたHalcyon(バリアン メディカルシステムズ)の初期の臨床使用経験やその方針について記載する。