整形外科領域におけるDual Energyイメージング/シーメンスヘルスケア株式会社[全5頁]

映像情報メディカル 編

500円(税込)

産業開発機構株式会社

近年は金属アーチファクト低減技術を実装したCT装置が普及しており、撮影範囲にデータ収集系を乱す金属が存在していても人体の3次元構造を正確に描出できるようになってきた。加えて、CT検査による画像評価は、疾患を特定するだけでなく、適切な治療法の選択や治療後の経過観察、さらには予後予測をする上でも重要な情報を提供する手段として発展し続けている。たとえば、Dual EnergyイメージングはCT検査の新たな発展の方向性として注目を集めているが、2015年には国際的な痛風の診断基準に追加され、日常臨床への浸透が進んでいる。また、交通外傷に代表される打撲や骨折はもちろんのこと、変形性関節症や関節リウマチにおいても骨髄浮腫を描出する検査法として注目されている。
本稿では整形外科領域におけるDual Energyイメージングの有用性を中心に、痛風による尿酸塩結晶の沈着を定量化するアプリケーションであるsyngo. CT DE Goutと、骨髄浮腫の診断に役立つsyngo. CT DE Bone Marrowについて概説したい。