季刊 刑事弁護99号(2019,autumn)

季刊刑事弁護編集部 編

2,000円(税込)

現代人文社

[特集1]否認事件における公判前整理手続のあり方
 本特集の趣旨●宮村啓太
 公判前整理手続における争点および証拠の整理のあり方●後藤貞人
 否認事件における争点整理●岡 慎一/神山啓史
 〈座談会〉否認事件における公判前整理手続はいかにあるべきか●坂根真也/丹羽敏彦/宮地裕美/宮村啓太
 「必要性」から「関連性」へ―必要性概念を検証可能な状態にするための一方策●趙 誠峰

[特集2]タトゥー裁判判決(大阪高判平30・11・14)を読む
 〈弁護人報告〉タトゥー施術は「医行為」ではない●城水信成
 〈判例評釈1〉タトゥー事件大阪高裁判決に対する刑事法学からの検討●松宮孝明
 〈判例評釈2〉タトゥー事件大阪高裁判決に対する医事法学からの検討●佐藤雄一郎

[単発論文]
 今市事件控訴審判決はなぜわかりにくいのか●門野 博
 再審開始決定に対する検察官抗告の不正義―特別抗告3事件にみる検察官の「再審妨害」●鴨志田祐美

[刑事弁護レポート]
 刑事施設長による弁護士信書の内容検査と刑事収容施設法127条2項●大野鉄平
 〈意見書要約版〉弁護士が受刑者に宛てて発した信書の検査●葛野尋之
 接見禁止に対する特別抗告により破棄差戻しとなった事例●津金貴康
 〈判例評釈〉最決平31・3・13の意義と射程●中川孝博

[連載]
 日々の刑事弁護の実践例から理論を考える(3) 再勾留を否定した準抗告に対する特別抗告●片岸寿文/佐藤元治
 裁判員裁判事例研究シリーズ―スタッフ弁護士の実践から(23) 控訴審で心神喪失により無罪とされた事例●法テラス本部裁判員裁判弁護技術研究室
 検証刑事裁判(4) 「人質司法」の実態と問題点―刑訴法89条4号の解釈と運用●和田 恵
 法律家のための犯罪学入門(38) イタリアの少年司法における(治療的)共同体の役割●浜井浩一
 刑事弁護人として独立しました(9・最終回) 弁護士法人ルミナスに入って●大橋いく乃
 科学的な裁判のための法医学ガイダンス(2) 生から死を読み解くには●本田克也
 法律実務家のための心理学入門(9) 事件報道と心理学●若林宏輔
 桜丘だより(68) 判決言渡し前々日の犯行●櫻井光政
 行政文書を刑事弁護に活用する(10・最終回) 行政文書を実践する●山本了宣

[コラム]
 〈新人弁護士日記〉刑事弁護の難しさ●狩野雅史
 〈刑事弁護ニュース〉国連への不当拘禁救済申立ての活用と調査グループの派遣を求めて―「ニッポンの身体拘束」についての日弁連シンポジウム●季刊刑事弁護編集部

[文献情報]
 実務に役立つ論文紹介(21)●南川 学
 〈ブック・レビュー〉指宿信監修=治療的司法研究会編著『治療的司法の実践―更生を見据えた刑事弁護のために』●山田英男
 〈ブック・レビュー〉日本弁護士連合会刑事弁護センター編『裁判員裁判の量刑II』●赤木竜太郎

この弁護士に聞く●金岡繁裕/インタビュアー:古田宜行