手術支援ロボット『da Vinci』とドロップイン型プローブ~ロボット支援腎部分切除術における術中超音波の有用性~/高木敏男(東京女子医科大学)[全9頁]

映像情報メディカル 編

500円(税込)

産業開発機構株式会社

小径腎腫瘍に対する腎部分切除術は、根治的腎摘除術と同等の制癌性を担保した上で、標準術式とされている。腎部分切除術の利点として、下記が挙げられる。
① 慢性腎臓病への進展を防ぎ、さらには心血管系疾患を予防する。
② 高度慢性腎臓病患者に対しては、透析導入の回避。
③ 術前画像診断で悪性所見であったが、術後病理で良性の診断に至るような症例に対する過剰医療の抑制。
また、その術式は開腹手術から低侵襲手術に変わりつつあり、実際、7cm以下の限局性腎悪性腫瘍に対するロボット支援腎部分切除術は2016年4月に保険収載されており、国内でも症例は増加傾向にある。本稿では、手術支援ロボットを用いた腎部分切除術における術中超音波の有用性について解説する。
本稿での使用装置・プローブ・周波数は下記のとおり。
・装置:ARIETTA 60(Hitachi社製)
・使用プローブ:L43K(ドロップイン型プローブ)
・周波数:7.5MHz