カラードプラの新技術-SMI with Doppler Luminance:胎児、胎盤/森 信博(香川大学医学部)ほか[全5頁]

映像情報メディカル 編

500円(税込)

産業開発機構株式会社

近年、超音波診断装置は飛躍的な進歩を遂げ、より詳細な胎児、胎盤の観察ができるようになってきた。なかでも、カラードプラの新技術としてSuperb microvascular imaging(SMI)がある。
SMIは独自のアルゴリズムを用いてモーションアーチファクトを低減させることにより微細で低流速の血流を描出するカラードプラである。従来のドプラ法と比べ、高感度、高フレームレートでありながらノイズが少ないという利点がある。SMI は産婦人科領域でもその有用性が報告されるようになり、なかでも、胎児・胎盤の血流情報は診断・治療方針を検討していく上で重要な情報を提供し、従来のカラードプラよりも有用である可能性がある。さらに、SMIの最新技術としてSMI with Doppler Luminanceが登場し、2次元超音波断層図上にSMI信号の振幅情報に陰影をつけることでSMIを立体的に表現することが可能となった。本稿では、胎児、胎盤のSMI with
Doppler Luminance像を供覧し、その有用性について述べてみたい。