インドネシアにおける小児がん診療の現状と課題/山本暢之(兵庫県立こども病院)ほか[全4頁]

映像情報メディカル 編

500円(税込)

産業開発機構株式会社

インドネシア共和国(以下、インドネシア)は、国土面積約189万平方キロメートル、人口約2億5,500万(2015年インドネシア政府統計)の東南アジア南部に位置する共和制国家である。東西に5 ,110㎞と非常に長く、また世界最多の島嶼をもつ国家でもある。国民の平均年齢は29歳、合計特殊出生率は2 .36人、人口増加率は2010年~2015年で1.38 %であり、また小児人口は約6 ,500万人と人口の25%を占める。生産年齢人口が非常に多いことから、近年一貫して4~6%の経済成長率を保つ成長著しい国の1つである。今回、七野浩之先生(国立国際医療研究センター)による国際展開推進事業「開発途上国における小児がんの診療能力強化」の一環として、インドネシアにおける小児がん医療を視察する機会を得たので報告する。