日本語学2019年4月号(特集:一語からはじめる日本語学)vol.38-4

宮地裕 監修, 甲斐睦朗 監修

1,430円(税込)

明治書院

◆一語からはじめる日本語学

日本語について、特定のテーマを設定して研究をはじめるようになるきっかけはさまざまですが、ときに、偶然目にとまった日本語のひとつの単語や文、表現についての、何らかの気づきや違和感から研究がはじまり、徐々に深い分析へと発展していくことがあります。本特集号は、このような、ひとつのことば事例を出発点として研究へと展開するプロセスをわかりやすく解説する、研究方法の入門的な企画としました。

〇「愛」からはじめる文法研究 三宅知宏

〇指示詞からみる文法史 岡﨑友子
――内省の効かない古代語を研究対象とする――

〇富山市方言の動詞「当たる」 小西いずみ
――授与自動詞および補助動詞としての用法――

〇一語からはじめる対照研究・類型論 堀江薫
――「ゲットする」の事例分析を通じて――

〇一語からはじめる国会会議録のことばの研究 服部匡

〇一語からはじめるSNSのことばの研究 岡田祥平
――SNSの「特性」と先行研究から、その可能性を考える――

【連載】

[ことばのことばかり] はんざわかんいち
[校閲記者のこの一語]米田千佐子
[漢字を追いかける]笹原宏之