8K超高解像度映像技術の医療応用: 8K硬性内視鏡システムの実現へ/カイロス株式会社・一般社団法人 メディカル・イノベーション・コンソーシアム[全5頁]

映像情報メディカル 編

500円(税込)

産業開発機構株式会社

われわれは、本邦発の超高解像度8K画像(7,680×4,320ピクセル)を撮影可能なカメラ技術を基にして、外科医がより安全に、効率よく内視鏡手術を行えることを目標に、8K硬性内視鏡システムの開発を行ってきた。2009年から世界に先駆けて始まった8K映像技術の医療応用は、2013年の8K腹腔鏡下動物実験、2014年の8K腹腔鏡下胆嚢摘出手術と8K眼科顕微鏡眼科手術、2016年の8K腹腔鏡下子宮内膜症手術などを経て、真に医療現場で実用可能なレベルの8K内視鏡カメラの小型化に至った。2013年には2.5kgあった8K内視鏡カメラは、2017年には370gまでの軽量化を達成し、2017年9月にはついにクラス1医療機器としての製品化を果たした。
本稿では、8K内視鏡カメラを用いた8K硬性内視鏡システムと、われわれの近年の取り組みについて述べてみたい。