日本語学2019年1月号(特集:「分かり合うための言語コミュニケーション(報告)」について)vol.38-1

宮地裕 監修, 甲斐睦朗 監修

1,210円(税込)

明治書院

◆『分かり合うための言語コミュニケーション(報告)』について

2018年3月、文化審議会国語分科会より「分かり合うための言語コミュニケーション(報告)」が公表された。誰もがことばを広く発信できるようになった一方で、コミュニケーションに関する問題が様々な形で表面化してきたこの時代に、改めて言語コミュニケーションについてじっくりと考える特集としたい。

〇「分かり合うための言語コミュニケーション」によせて 沖森卓也

〇『分かり合うための言語コミュニケーション(報告)』 武田康宏
 ――国語施策における位置付けと審議の経緯――

〇 言語コミュニケーションにおける四つの要素について 関根健一
 ――書き言葉の語彙・表現から考える――

〇情報化時代の言語コミュニケーション 田中ゆかり
 ――媒体・手段の特性と年代差――

〇わかりあえるコミュニケーションとは? 石黒圭
 ――コミュニケーションをめぐる八つの幻想――

〇感じのいい表現・感じの悪い表現 塩田雄大

〇「分かり合うためのコミュニケーション」の課題 森山卓郎

〇【コラム】言語コミュニケーションと裁判員制度 入部明子

〇【コラム】共有された世界を作ろう! 福田由紀

【連載】

[ことばのことばかり] はんざわかんいち
[校閲記者のこの一語]藤村絢子
[漢字を追いかける]笹原宏之
[百人一首を味わう]齋藤希史・鈴木崇大