次世代3.0T MRIシステムの開発と臨床応用―VEGAグラディエントシステムを中心に―/株式会社フィリップス・ジャパン[全10頁]

映像情報メディカル 編

500円(税込)

産業開発機構株式会社

マグネット、グラディエントシステム、RF送信コイル、RF受信コイルはMRIの重要な構成要素である。これら1 つ1つを強化し、全体を高度に制御することで高いパフォーマンスを引き出すことが可能となる。Philipsは、この10年でワイドボアマグネット、RF送信(マルチトランスミット)、受信コイル(デジタルコイル)を開発し、さらにそれらをデジタルで高速に制御するプラットフォーム(dSync)を確立した。今回Philipsが発表したIngenia Elitionは、その拡張性のある一貫した開発の流れの中で最後のピースとなる、グラディエントにフォーカスしたシステムである。開発のコアとなるのがVEGAグラディエントと呼ばれる新しいグラディエントシステムであり、それをdSync制御に組み込むことで、高いパフォーマンスを実現する。本稿では、VEGAグラディエントの技術的背景を解説し、実際の臨床におけるパフォーマンスを紹介する。