Vantage Orian X Grade―循環器領域における心臓MRI検査の初期経験―/阿部美津也(一般財団法人厚生会 仙台厚生病院 放射線部)[全9頁]

映像情報メディカル 編

500円(税込)

産業開発機構株式会社

一般財団法人厚生会 仙台厚生病院は、宮城県仙台市の中心にありながら緑深い住宅街、近くには広瀬川、青葉城址など自然豊かな環境に囲まれている。当院は、循環器、呼吸器、消化器の3分野で「選択と集中の原則」に則った診療を目指し、特に心臓カテーテル手術、心臓手術の症例数で全国上位に位置している。しかしながら、既存のMRIは1台のみで、検査時間の問題、心臓検査用のコイル、アプリケーション等により心臓MRI検査を実施することはほとんどなかった。
そのため、当院では循環器専用として2018年8月にキヤノンメディカルシステムズ社製の最新型1.5T MRIである『Vantage Orian X Grade(以下、Vantage Orian)』を導入した。今回のVantage Orianの導入にあたり、循環器内科医5名と診療放射線技師3名で心臓MRIチームを立ち上げ、検査を開始した。導入してからまだ日も浅いが、本稿ではVantageOrianによる心臓MRI検査について、本装置の特長を生かしてどのような心臓MRI検査が可能になったかを含め概要を紹介する。