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SIGNA(TM) Pioneerは日本で開発・設計された3T MRIマシンであり、従来の3Tマシンと比べ、狭小スペースでも設置できるように設計されている。また70cmのワイドボアでありながら、0.27ppm(40cm DSV)という磁場の均一性をもち、RF送信も2アンプ、4ポイントドライブで行われている。また同社ハイエンドモデルと共通のプラットフォーム(PX26.1)が搭載されており、GE社が打ち出している“HyperWorks”を網羅している。これらの技術・性能を余すところなく活用すべく日々診療放射線技師とディスカッションを行い、また診療各科からのフィードバックを得ながら、最適な画像を提供する努力を行っている。一般病院では研究的要素は不要である。臨床的に確立された画像をどのようにそれぞれの病院の状況に合わせて落とし込んでいくかが重要である。筆者は週に1回当院に出向し、放射線診療のお手伝いをしている。今回MRI更新にかかわらせていただいた縁もあり、筆者の専門である上腹部領域におけるSIGNA(TM) Pioneerのインパクトを実際の検査の流れを提示しながら、紹介する。